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2009.04.21 ムスタマイヤ
タイミング良くブラックマリアを嫁がせるのがポイント!
【ムスタマイヤ】
ムスタマイヤ
ビーティング、ゴーアウト型ゲーム大会の種目を探していたところ、このゲームをむらたさんより教えて頂きました。
なかよし村やEJFでも遊ばれた記録がありましたが、ルールが見当たらなかったので例によって例のごとくパガット訳を思宴会風に(つまりはテキトーに)仕上げました(^^;)

以下ルールです。

フィンランドのゲーム【ムスタマイヤ】は一般的には子供向けゲームだと思われていますが、戦術的には大人が遊ぶのにも十分なオモシロさがあります。
ゲームの名前はざっくり訳すと「ブラックマリア」となりますが、イギリスのゲーム【ブラックマリア】(ハーツのヴァリアント)との関連性は「Qを取らされないようにする」、という点だけです。
ムスタマイヤはハーツのようなトリックテイキングゲームではありません
マルチプルアタックタイプのビーティングゲームです。

(*ビーティングゲーム = 手番には前のプレーヤーが出したカードよりも強いカードを出すかそのカードを引き受けて手札に入れる、を繰り返し、手札を早くなくすことが目的のゲーム。)
(*マルチプルアタックタイプ = 複数枚同時リードができ、次のプレーヤーはこのカードの全て、若しくは一部に勝てるカードを出し、勝てなかったカードだけ手札に組み込むタイプのビーティングゲーム。)

このゲームでは1人の勝者を決めるのではなく、各ディールの敗者を1人決めます。
(*1人が勝ち抜けた時点で終わりにしても勿論良いと思います^^)
敗者とは他のプレーヤー全員が上がった時、ムスタマイヤ(Q)を持っていたプレーヤーの事です。


■プレーヤー人数とディール
通常2~6人で遊びます。カードは通常のトランプ52枚を使用。
カードディールとプレイは時計回りに行います。
カードは各プレーヤーに5枚ずつ配って下さい。
残りは山札(タロン)として裏向きに置いておきます。

*参考文献にランク順位の記述がありませんでしたが
  A>K>Q>J>10>9・・・・2
 としておきます。

山札の1番上のカードをめくり、そのスートがトランプ(切札)となります。
切札決めは、ディーラーの左のプレーヤー(スタートプレーヤー)が最初のリードをした「後」すぐに行います。
スタートプレーヤーのカード補充(後述)は切札決めの後に行います。
この切札表示カードはタロンの一番下に表向きにインデックスが見えるように少しずらして置き、タロンの最後の1枚としてゲームに使用される事になります。。
もし、スペードのカードがめくられたらタロンの中に戻し、別のスートが出るまで上からタロンをオープンしていきます。(スペードが切札になる事はありません。)

■プレイ
ゲーム中はどんな状況においても1人のプレーヤーが「アタッカー」で、その左隣のプレーヤーが「ディフェンダー」になります。

ゲーム開始時はアタッカーはディーラーの左隣のプレーヤーです。
アタッカーは1枚ないし数枚の同スートカード(ランクは何でも良い)を表向きにテーブルに出します(リード)。*複数枚リードカードがシークエンスになっている必要はありません!
プレイ後、手札が5枚以下になった場合、必ず手札が5枚になるようにタロンの上からカード補充をします。
(*)一旦リードをした後、タロンから補充したカードをリードカードに付けて出したりする事は認められません。

ディフェンダーはリードされたカードの何枚か、もしくは全てを、より強いカードを出すことで「撃退」する事ができます。
*必ずリードカードと同じ枚数のカードを出さなければならないというわけではありません。
同スートで上位ランクのカードを出すか、切札でないリードカードに対し切札(ランクは何でも良い)を出す事で「撃退」ができるのです。
ただし、Q(ムスタマイヤ)は例外です。
ムスタマイヤには他のどんなカードをも撃退する力がありません(最弱です)が、リードカードとして使った場合には(単体でも他のカードとの複合でも)絶対に撃退されない最強のカードとなります。

撃退されたカードと撃退に使ったカードは共に裏向きにして脇に避けておきます。
(以降このディールでは使用しません。)
撃退されなかったカードはディフェンダーの手札に入ります
ちなみにカードの撃退は強制ではありません。
仮に撃退ができる状況であったとしても、あえて撃退せず代わりにそのリードカードを拾うことができます。
何枚撃退して何枚拾うかもディフェンダーの自由です。
撃退するか、リードカードを拾うかした後、ディフェンダーのカードが5枚を下回っていた場合はタロンから手札が5枚になるまでカード補充をします。

アタッカーがリードしたカード(1枚でも数枚でも)を全て撃退した場合、ディフェンダーは次のアタッカーとなり、その左隣のプレーヤーが新しいディフェンダーとなります。
しかし、ディフェンダーが1枚でもリードカードを拾えば、そのディフェンスは失敗です。
次のアタッカーの権利は(ディフェンダーの)左隣のプレーヤーへと移り、さらにその左隣のプレーヤーが新しいディフェンダーになります。
(*このルールにより、2人で遊んでいる状況では、ディフェンダーがミスをするとアタッカーの権利はそのまま動かないことになります。)

例)写真はアタッカーがQ・9・7の3枚をリードしたところです。
これに対し、ディフェンダーが10・8を出しました。
これによってリードの9・7は撃退されます。
撃退されなかったQはディフェンダーのハンドに入ります。

■終了条件
タロンが全てなくなってもプレイは同様に続きますが、カード補充はなくなります。
またタロンがなくなってからは、ディフェンダーの手札よりも多いカードをリードしてはならない、というルールが追加されます。
全てのカードを出しきったプレーヤーはゲームから抜けます
もしアタッカーが手札を持っていないという状況になったら(ディフェンス成功と同時に手札を全て出し切った場合)、アタッカーの権利は左隣の(まだ手札を持っている)プレ-ヤーへと移ります。
1人を残して全てのプレーヤーがカードを出し切った時、最後までハンドを持っていたそのプレーヤーが敗者となります。

ムスタマイヤ(Q)は決して撃退される事がないカードなので、必ずゲームの最後まで残ります。
そして最後は必ず敗者のハンドの中にいる事になり、このことから敗者をムスタマイヤと呼んだりもします。

■ヴァリアント
手札3枚で2人~8人まで遊べるヴァリアントもあります。
このヴァリアントでは切札を決めるためのタロンのオープンをしませんが、その代わりに2つのオプションがあります。(いずれかを採用してください)

1.ダイヤスートが常に切札になります。
2..まずはノートランプでゲームを始めますが、誰かが同スート(スペード以外)のキングとクイーンを同時に手札に持ったら、そのプレーヤーはその事を宣言し、以降そのスートを切札に指定する事ができます(*宣言はしたくなければしなくても良いようです)

■戦略
★タロンが無くなるまでは、終盤に備えて沢山の切札を集める事が望ましいと言えます。

★切札を得る為の最大のチャンスは山札にあります。(*誰も序盤から切札を使ったりはしないので。)
その為、最も長い(多く持っている)スートを全てリードし、できるだけ多くのカード補充を行うのが一般的な戦術です。

★他に考慮すべき点は、自分の右隣のプレーヤーが何を拾ったかを気に留めた上でリードをする事です。
それ(上家が拾ったカード)より高い同スートのカードは残しておいて、いずれリードされた時の撃退用にしましょう。

★終盤において、もし、ディフェンダーが手札をそれほど持っておらず、1つのスートを全てリードに使う事ができない場合、最もランクの小さいカードからリードに使いましょう。
仮にそのローカードを拾われても、後に同スートのハイカードをリードした時に撃退されずに済みます。
(*逆にハイカードからリードして拾われ、その後でローカードをリードすれば当然撃退されアタッカーの権利を流されます。)

★しばしば、誰も撃退できない「5枚同スート」がプレーヤー間をぐるぐる回り続けることがあります。
もしこれがリードされてきた時、そのうちのローカード数枚だけでも撃退できるのであれば、撃退すべきです。
残ったカードを拾っても手札枚数はそれ程増えませんし、次の手番(リード)で手札を5枚以下にしタロンから補充する(切札を引く)チャンスを作る事になるからです。

★もし同スート複数枚リードをされた状況で、1枚のハイカードを除いて全てのリードカードを撃退できるのであれば、そのハイカード1枚をも撃退しリード権を得る為に切札1枚を使う価値は充分にあると言えます。

★タロンがなくなるまでは終盤に備え、手札とポジションを整える事を考えましょう。
もし、ムスタマイヤ(Q)を持っていてもすぐにリードに使うのは控えるべきです。
彼女はテーブルを1周旅していずれは自分のハンドへ戻ってきてしまうでしょう。
ムスタマイヤをリードするタイミングは、ゲームが終わるまで彼女が自分のところへ戻って来ないと判断ができた時です。

★タロンが無くなる頃には、自分のハンドが1~2スートだけになっているのが望ましい状況です。(2つ以上のボイドを作る。)
全スートを数枚ずつ持っているというのが最悪で、これら全てのカードを捨て切るのは至難の業でしょう。

■練習問題(解けた方は答えのページの拍手をクリックしてくださると嬉しいです^^)
●1(easy)
あなたを含め2人のプレーヤーがゲームに残っています。切札はです。
あなたがアタッカーでハンドは3 Q 5です。
これらのカードをどのようにプレイしていけば良いでしょうか?

●1の答えはこちら

● 2(slightly harder)
再び、2人だけの勝負となりました。あなたがアタッカーで切札はです。
オポーネント(敵プレーヤー)のハンドはたったの1枚ですが、それが切札のAである事はわかっています。
あなたのカードは3 4 6 3 
さてどのようにプレイしますか?

●2の答えはこちら




お手軽ですが結構考える事もあるゲームです。
ヤンファーと2人で遊ぶ時は手札3枚のヴァリアントではなく、スカートデッキ32枚を使用し通常に切札を決めて5枚ハンドで遊んでいます。
【大貧民】をやりこんだ方なら誰しも共感される事と思いますが、手札を捨てきるゲームでは、単純にハンドの枚数を減らしていけば良いというわけではなく、いかにローカードを切りながらベストなハンドコンディションを作り上げていくか、が肝になります。
ムスタマイヤもその例外ではありません。
また、このゲームは、くぼた屋さんで紹介されている【キリフ】に非常に良く似ている事が、なかよし村HPでも指摘されていました。
キリフのルール↓
http://d.hatena.ne.jp/kubotaya/?of=4
確かにそっくりですな~^^
キリフは沖縄県、兵庫県、静岡県にも異名同ゲームがあるそうで、その歴史や因果関係は非常に興味深いですね。
今後ゆっくり調べていきたいと思います^^

*ディフェンダーがリードカードに勝つカードプレイをする事を、キリフでは「切る」と言うそうですが、紛らわしいのであえて「撃退」と区別して表記しました。
ちなみに英語での表現は「beat」です。
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