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2009.04.15 クアホ
四色牌でフィリピンのゲームを遊ぼう!
【クアホ】
クアホ
クアホはフィリピンで遊ばれているラミーゲームの一種です。
通常スパニッシュデザインのカードが使われますが、アジアに起源を持つゲームなのではないかと考えられているようです。

■プレイ人数
クアホは通常4人で遊びます。
対面に座るプレーヤー同士はパートナーですが、パートナーが上がっても自分には一切配当が無いという不思議なゲームです。(その代わり支払いもありません。)

■用意するもの
プレーヤーそれぞれに200~300程度のチップを配って下さい。
カードは通常、特殊な112枚のスパニッシュパックが使用されます。
スートは聖杯、金貨、剣、棍棒で、それぞれのスートは7枚の異なったカードから成り立っています。
A、3,4,5、ジャック、ホース、キングです。
それぞれにスートもランクも全く同じカードが4枚ずつ存在し、つまり各スートが28枚のカードで構成されている事になります。
このタイプのカードは「クアホ・フィリピーノ」と呼ばれ、スペインのプレイングカード会社「Fornier」で生産、販売されているそうです。
持っている方がいらっしゃいましたら是非教えてください^^

以下、クアホ・フィリピーノと全く同じ構成である中国の四色牌を使った遊び方の説明をしますが、クアホ・フィリピーノ、または通常のトランプを4組使って遊ぶ場合、以下の変換をして下さい。

将・帥 =K
士・仕 =Q(スパニッシュパックではホース)
象・相 =J

車・イ車 = 5
馬・イ馬 = 4
包・炮 = 3

卒・兵 = A

紅牌  = ハート
黄牌  = ダイヤ
白牌  = スペード
緑牌  = クラブ


注)四色牌は中国の将棋である象棋(シャンチー)の駒をそのまま牌(カード)にしています。
その為、白牌・緑牌と紅牌・黄牌とでは違う文字が書かれていますが、以下は(少なくともこのゲームにおいては)文字が違っても同ランクの牌として扱います。
将=帥、士=仕、象=相、車=イ車、馬=イ馬、包=炮、卒ー兵
また、色の違い=スートの違いと考えてください。白・緑・紅・黄の4スートです。

■ゲームの目的
ゲームの目的はハンドの全てのカードを有効な組み合わせにする事です。
(以後、これら有効な組み合わせを「メルド」と呼びます。)
メルドには4つのタイプがあります。

★セット
3枚か4枚の同じランクの異種スートカード。
*スートが同じカードが混ざってはなりません。

★シークエンス
車(イ車)-馬(イ馬)-包(炮)将(帥)-士(仕)-象(相)のどちらかの同スートシークエンス。
(トランプなどのカードで遊ぶ場合KとAはつながりませんので注意して下さい。)

★シークレット
スートもランクも全く同じカード4枚。

★キング
将・帥はそれ自身単体でメルドとして成立します。
(あるいはセット、シークエンス、シークレットとしても使用できます。)
ですので最終的な上がりハンドに将・帥がどんなスートで何枚含まれていようと問題はありません。

■ディール
ディールとカードプレイは反時計回りに行います。
まず適当な方法でディーラーを決めます。
2ndディールからは前回の勝者がディーラーになります。
ディーラーはカードをよくシャッフルし、左隣のプレーヤーにカットさせます。
カードは以下の要領で配ってください。

まず、5枚のカードを他のプレーヤーに配り、自分に6枚のカードを配ります。
その後、5枚のカードを全員に2回ずつ配ります。
これでディーラーのハンドは16枚、その他のプレーヤーのハンドは15枚になるはずです。
残ったカードの1番上のカードは表向きにしてテーブルに置きます。
このカードを「ソーウィー」と呼びます。
ソーウィーはプレイには使用しませんが、スコアリングに影響を及ぼします。
残ったストック(山札)はソーウィーの上に直角に置き、ソーウィーのインデックスをゲーム中、常に見えるようにしておきます。


■プレイ
ディーラーは将・帥以外のカードを1枚表向きに捨てる事でゲームをスタートします。
将・帥はいかなる場合も捨てる事ができません。)
これでディーラーのハンドは他のプレーヤー同様15枚となります。
以降捨て札は全てこの上に重ねていきます。
(カードの場合は重ねていけば良いですが、四色牌は捨て札を重ねるのが難しいので、一番新しい捨て札(最後の捨て札)以外は裏向きにして下さい。)

手番は反時計回りに右へ回っていきます。
手番が来たら、山札の1番上のカードか捨て札の1番上のカード(前のプレーヤーが捨てたカード)のどちらか1枚をハンドに加えます。
そして手札から将・帥以外のどれか1枚を選び、表向きに捨て札し手番を終えます。

■シークレット(暗カン)
もしスートもランクも全く同じカードを全て(4枚)集めたなら、自分の手番(捨て札をする前)にそれら4枚を裏向きのまま自分の前に置く事ができます。
これを「シークレット」と呼びます。(他のプレーヤーはこの伏せられた独占カードが何なのかを知る事ができない為こう呼ばれます。)
シークレットを伏せる事で、各プレーヤーから5チップ受け取る事ができます。但しパートナーは支払いません。(受け取る事もありません)
シークレットとして使用さ(伏せら)れたカードは捨て札やメルドの一部として使う事はできません。

また、ソーウィーと同じカード(*プレイには3枚しか使われていない)でシークレットを作る事もできます。
この場合、ハンドから1枚のカードを選び(何でも良い)4枚目のカードとしてシークレットを作り、伏せて置きます。
この4枚目のカードは、後でメルドの一部に組み入れることもできますが、(組み入れなくても良い)
このカードを今後捨て札に使用することはできませんし、再び見る事もそのディールが終わるまではできません。

*将・帥はもともといかなる場合にも捨て札には使用できないので、ソーウィーでシークレットを作る時には、将・帥を一緒に伏せるのが良い選択となります。


■ピューロ(リーチ宣言)
上述の通り、ゲームの目的は16枚のカードを全てメルドに組み入れる事ですが、これらのメルドはそれぞれ独立している必要があり、1枚のカードを複数のメルドに使用する事はできません。
通常、ハンドは15枚ですがハンド完成のためには16枚のカードが必要です。
その16枚目のカード(上がり牌)は手番の初めに山札か捨て札の山から引くか、他のプレーヤーから下記の方法で奪う事ができます。

あと1枚のカードがあれば上がり(テンパイ)という状態になったら、手番の終わり(捨て札をした直後)に”ピューロ”と発声しリーチをかけることができます。
この際、将か帥を1枚手札から自分の前に表向きに置き、自分がピューロ状態である事の目印とします。
将・帥が手札に無い場合、お金やマッチ棒など(何でも良い)を置いて代用します。

ピューロ発声以降、他のプレーヤーは山札からカードを引く際、そのカードをプレーヤー全員に見せなければなりません

ピューロしたプレーヤーがそのカードを使ってハンドを完成させられる場合、”タイム”(ロン)と発声し、上がることができます。
ピューロ発声後、自分の手番に必要なカードを山札や捨て札から自分で引いた場合も勝ち(ツモ上がり)となります。
完成したハンドは全員にさらし、確認してもらう必要があります。
*詳しい記述はありませんでしたが、ピューロ宣言無しにいきなり上がる事はできないと思われます。

もし、左隣のプレーヤー以外のプレーヤーが上がりに必要なカードを捨てた場合、それを拾って勝つことはできないという事に注意してください。
(次の手番が別のプレーヤーである為)
仮に次のプレーヤーがそのカードを捨て札の山から拾ったとしてもそれを奪って上がる事はできません。
手番外に上がる事ができるのは、他プレーヤーが上がりカードを”山札から”引いたときだけです

もし複数のプレーヤーがピューロ宣言をし、山札から引かれた1枚のカードで複数の上がりが同時に発生した場合、実際にカードを山札から引いたプレーヤーが優先的に上がりとなります。
でなければ、手番プレーヤーから反時計回りに数えて最も近いプレーヤーが勝利となります。

また、ピューロ宣言をした後、将・帥を引き、且つ上がれなかった場合でも将・帥を捨てる事はできません。他のカードを捨ててください。
そしてもし、これによりあと1枚のカードで上がり(テンパイ)という状態でなくなってしまったなら、自分がもうピューロ状態ではない、と宣言し、テーブルに置いた目印の将・帥を手札に戻します。
もしこれで他にピューロ宣言者がいなければ、他のプレーヤーは今後誰かがピューロするまでは山札から引いたカードを他のプレーヤーにさらす必要はありません。

しかし、ピューロが崩れてしまったプレーヤーだけはその後2手番の間、山札から引いたカードを他のプレーヤーにさらす必要があります
そしてこの2手番の間は再びピューロ宣言することはできませんし、上がる事もできません
ピューロが崩れてから3回目の手番から通常のプレイに戻る事ができます。
(通常のプレイ=山札から引いたカードを他のプレーヤーにさらす必要が無くなり、条件を満たせばピューロ宣言できる状態)

四色牌にはかなり多くのカード(112枚)が使われているので、誰かが上がる前に山札が無くなってしまう事はほとんどありませんが、もしそうなってしまった場合は、そのディールは引き分けとし、支払いは何も発生しません。
(シークレット完成により既に支払われた分を除く)
この場合、同じプレーヤーが再度次のディールのディーラーとなります。


■ゲームの終了と得点計算
どんなケースであっても、勝者はオポーネント2人(パートナーでない2人)からそれぞれ支払いを受けます。
勝者のパートナーは支払いも受け取りもありません。
支払い総額は勝者が持っている将・帥の数と種類、そしてハンドの条件によって決まります。

ベースとなる将・帥の点数は
黄牌・帥=5チップ
それ以外の将・帥=2チップ

★「ゴーウィズ」
上がり牌(最後の1枚のカード)を「ボウニット」と呼びます。
もし、自分でボウニットを山札から引いて上がった場合(ツモ上がり)、将・帥の1枚あたりの価値が11チップ加算されます。

誰かが山札から引いたボウニットを奪って上がった(ロン上がり、あなたがピューロしていればその権利があります)、若しくは前のプレーヤーがボウニットを捨て札し、それをあなたが拾って上がりになった場合、、将・帥1枚あたり11チップのボーナス追加する為には、さらに2つの条件を満たす必要があります。

1、ボウニットを「ゴーウィズ(後述)」できる2枚のカードを両方持っていなければならない。
2、ソーウィーと全く同じカード1枚と、そのカードを「ゴーウィズ」できる2枚のカードを両方持っていなければならない。


*「ゴーウィズ」とは、ハンド内のメルドとは別に、ボウニットやソーウィーとマッチングできるカードの事です。
マッチングについては以下を参照してください。

兵・卒を「ゴーウィズ」できるカードは、違うスートの兵・卒2枚です。
(3枚の兵・卒全てが違うスートである必要があります。)
その他のカードを「ゴーウィズ」できるカードは、通常、そのカードとシークエンスを作る為の同スートのカード2枚です。
例えば紅牌・相を「ゴーウィズ」する場合、紅牌・帥と紅牌・仕が必要となります。


これら条件を満たす為の「ゴーウィズ」用カードは、上がりハンドの中でボウニットやソーウィーと同じメルドとして実際に使っていなければならないわけではありません。
例えば上がりハンドが

(黄牌)兵、イ車、イ馬、炮、相 (紅牌)イ車、イ馬、炮、相 (白牌)車、包、象 (緑牌)卒、馬、包、将 

だとします。
そしてソーウィーが黄のイ馬である時、ソーウィーと同カード黄牌・イ馬と、それと「ゴーウィズ」する為の黄牌・イ車と炮を持ってはいますが、このハンドで上がる為には、イ車・イ車・車のセット、イ馬・イ馬・馬のセット、そして炮・炮・包のセットを組む必要があり、ゴーウィズの為に黄牌でシークエンスを作る必要はありません。
必要なカードを持っているだけでゴーウィズした事になります。)

もし、上がりハンドでこの2つの条件を満たす事ができなかったら、山札から15枚のカードを引き、「ゴーウィズ」に必要なカードを探す事ができます。
この15枚のカードはメルドに含む必要はありません
条件を満たすのを助ける役割だけを持っています。
そしてこれらのカードで条件を満たせば、ハンドの将・帥1枚当たり11チップの支払いを受けられます。
(15枚の中に将・帥が含まれていても支払いの対象にはなりません。)

もし、15枚のカードを引いてもまだ2つの条件を満たせない場合、配当額は以下になります。

●条件1だけ満たしている場合。
つまりボウニット(上がり牌)を「ゴーウィズ」しているが ソーウィーを持っていない、若しくははソーウィーを「ゴーウィズ」できない場合。

・・・配当は将・帥1枚の価値が6チップ増しとなります。

●条件2だけを満たしている場合
つまりソーウィーを持っており、さらにソーウィーを「ゴーウィズ」できているが、ボウニットを「ゴーウィズ」できない場合。

・・・配当は将・帥1枚につき7チップ増しとなります。

もしどちらの条件も満たせなければ、受け取りは将・帥1枚につき2チップだけ追加されます。
(*つまり、最悪のケースであっても黄牌・帥1枚7チップ、その他の将・帥1枚4チップの価値が保証されているという事になり、上記の配当ベース設定は無意味だと思うのですが、参考文献ではこのような記述になっているのでそのまま引用しました。)

上がりハンドに将・帥が1枚も含まれていないか、唯一の将・帥が将・士・象(帥・仕・相)のシークエンスに使われている状態を「ポービス」と言います。
ポービスハンドで上がった場合、上がり牌(ボウニット)を自分で山札から引いたのか、他のプレーヤーから奪ってきたのか、ソーウィーやボウニットのゴーウィズができているか、などの条件全てに関係なく、オポーネント2人からそれぞれ30チップの支払いを受けられます。
ゲーム中、将・帥を捨て札する事は禁じられており、ポービスハンドは非常にレアなケースだからです。

また特に決まった終了条件は定められていないようですので、ゲームを始める前に決めておくとよいでしょう。
ちなみに、参照文献では支払いの単位が$表記でしたが、チップと改めさせて頂きました。


■四色牌とクアホの関係性
C.T.ダブリーの著書「マレーのギャンブルゲーム」という本では「クア・オー」という四色牌で遊ぶゲームが紹介されているそうです。
残念ながらこの本にはクア・オーのルールまでは載っていないようですが、クアホという名前はこのゲーム(クア・オー)から取られたものではないか、と提唱している人もいるようです。
クアホと四色牌は3・4・5=車馬包のようなカード(牌)の変換ができ、また将・帥(K)がそれ自体メルドになるという特徴が一致するなど多くの類似点が見られます。
その為、クアホはもともと四色牌を使って遊ばれていたゲーム(例えばダブリーのクア・オー)の発展系なのではないかと考える事もできそうです。

また、ダブリーがクア・オーに「看湖」という漢字を当てていたという記述も残っています。
「看湖」は中国語(北京語)では「かん・ふー」と発音しますが、これは1891年にW.H.ウィルキンソンが西洋で流行らせた中国のラミーゲーム「カンフー」と関係があるのでは、と考えられているようです。
カンフーというネーミングは、例えば英単語の「rummy」が、異なる関連ゲーム(ラミー系)の総称であるのと同じように、中国では関連性のある特定のゲームの総称として使われている(いた)のではないか、とも推測されているようです。
(知人の中国人に聞いてみましたが、「カンフー」というゲームもゲーム用語も全く聞いた事がないと言われましたが。)


後ほど告知記事をアップ予定ですが、5月末に行われる浅草ゲームマーケットで、四色牌を販売する予定です。
クアホの他に「四色牌」という名前のゲームもあり、ゲームマーケットまでにそちらのルールもアップ予定ですので、興味のある方がいらっしゃいましたら是非遊びにいらしてください。

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