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2009.02.02
シュビメン
クニツィアジレンマの源流か
【シュビメン】

トランプを使ったドイツのゲームです。
シンプルですが奥深く悩ましい展開が楽しめる良いゲームです^^
先日3人で遊んだのですが、若干ルールを間違えてインストしてしまい、訂正の意味もこめてルールからアップしておこうと思います。
トランプ1組 A・K~7までの32枚を使用。
また各プレーヤーにチップやトークンのようなものを3つずつ配ります。
これがプレーヤーのライフになります。
【ノックアウト・ホイスト】や【コテッチョ】【カンビオ】系統の負け抜けゲームです。
プレイ人数 2~8人
ゲーム内容
手番に3枚のハンドのうち1枚を場札と交換し、ハンドの点数を高めたり、役を作ったりするゲームです。
カードにはそれぞれ得点があります。
A = 11
絵札 = 10
それ以外のカード =数字どおり
カードカットなどでディーラーを決めます。
ディーラーは各プレーヤーに時計回りに3枚ずつカードを配り、自分にだけエクストラ・ハンドとして3枚余計に配ります。
ディーラーはまず自分のハンドを確認し、そのハンドでゲームをしたければエクストラ・ハンドを場札としてさらします。
ハンドが気に入らなければ、ハンドを場札にしてエクストラ・ハンドを手札にします。
この時エクストラ・ハンドを見てからどっちを使うか選ぶ事はできません。
最初に見たハンドを使うか使わないか、選択してからエクストラ・ハンドをオープンしてください。
プレイはディーラーの左隣のプレーヤーから時計回りに手番を回します。
手番にできる事は2つ
■手札の1枚を場札の1枚と交換
■パス
手札の交換の結果以下の役ができていれば必ず公開し、その時点でディールを終了します。
全員が連続してパスした場合、場札を捨て札とし、山から3枚起こして場札とします。
★ファイア Aのスリーカード
★サーティーワン 同スートのAと10点カード2枚(絵札と10)
最初に配られたハンドが役であった場合でも即公開し、ディールを終わります。
プレーヤーは手番の終わりに「クローズ」の宣言をする事ができます。
クローズはディールを終了するという宣言であり、クローズ宣言者以外のプレーヤーは時計回りにそれぞれあと1回ずつ手番を消化してディールは終了します。
得点計算
3枚のハンドのうち、同じスートの得点を合計し、もっとも多いスートの点数を採用します。
但しスリーカードができた場合ランクに関わらず30.5点となります。
ファイアは32点(最高得点)
サーティーワンはそのまま31点です。
例)
Aさん
7
8
9
Bさん
A
A
K
Cさん
J
J
J
Dさん
10
10
10
Eさん
7
8
9
この場合まずAさんは3枚全てハートなので7+8+9で=24点ですが
Bさんはスートがバラバラで得点は11・11・10ですから最も高いスートを採用し11点となります。
CさんとDさんはスリーカードですから30.5点。
EさんもAと同様24点です。
もっとも点数が少なかった人がライフをひとつ失います。
この場合Bさんです。
仮にBさんがいなかった場合どうなるでしょうか。
スリーカード同士の強弱はランクの優劣に依って決めます。
A>K>Q>J>10>9>8>7
それ以外で同点の場合、ドイツ式のスート優劣に依って強弱を決めます。
>
>
>
上記の例でBさんがいなかったとすると得点順位は以下になります。
1位 Cさん 30.5点(J)
2位 Dさん 30.5点(10)
3位 Eさん 24点
4位 Aさん 24点
従ってAさんがライフ1つ失うことになります。
もしスートも点数も同じプレーヤーが最下位だった場合2人ともがライフを1つ失います。
また、ファイアでディールが終了した場合、ファイア宣言者以外の全員がライフを1つ失います。
ライフが0になってもプレイできます。この状態を「シュビメン」と言うそうです。
「シュビメン」状態で負けるとゲームから脱落します。
ディーラーを時計回りに移してディールを繰り返し、最後の1人が勝者となります。
クニツィア・ポーカー【ボナンザ】の様に相手の顔色を伺いながらハンドメイクするゲームですが、【ジン・ラミー】の様に自分の都合の良いところで手仕舞いにできるのがミソです。
3人以上プレーヤーがいる場合には最下位にさえならなければ良いので、自分より下に何人かいると確信が持てれば、たとえ自分がトップでなくてもミドルポジションでクローズを仕掛ける事ができます。
逆に自分のハンドがクズだった場合、ひたすらに隠さなければなりません。
この駆け引きには心理戦も絡んでオモシロクなります。
私が好きなゲームにはシンプルで悩ましく、深みがあり且つ手軽なものが多いですが、このゲームもまさにその範疇にズバッと入って来ています。
ルール自体は簡単で誰にでもできますが、熟練者はそれなりの技を見せることができるでしょうし、かといって初心者が絶対に勝てないというわけでもなく、勝てるようになるまでにそれほど長い時間を要しません。
負けぬけ式というのはちょっと立てづらい要素ではありますが、かなり面白いゲームですので一度は試してみてほしいです^^
【シュビメン】

トランプを使ったドイツのゲームです。
シンプルですが奥深く悩ましい展開が楽しめる良いゲームです^^
先日3人で遊んだのですが、若干ルールを間違えてインストしてしまい、訂正の意味もこめてルールからアップしておこうと思います。
トランプ1組 A・K~7までの32枚を使用。
また各プレーヤーにチップやトークンのようなものを3つずつ配ります。
これがプレーヤーのライフになります。
【ノックアウト・ホイスト】や【コテッチョ】【カンビオ】系統の負け抜けゲームです。
プレイ人数 2~8人
ゲーム内容
手番に3枚のハンドのうち1枚を場札と交換し、ハンドの点数を高めたり、役を作ったりするゲームです。
カードにはそれぞれ得点があります。
A = 11
絵札 = 10
それ以外のカード =数字どおり
カードカットなどでディーラーを決めます。
ディーラーは各プレーヤーに時計回りに3枚ずつカードを配り、自分にだけエクストラ・ハンドとして3枚余計に配ります。
ディーラーはまず自分のハンドを確認し、そのハンドでゲームをしたければエクストラ・ハンドを場札としてさらします。
ハンドが気に入らなければ、ハンドを場札にしてエクストラ・ハンドを手札にします。
この時エクストラ・ハンドを見てからどっちを使うか選ぶ事はできません。
最初に見たハンドを使うか使わないか、選択してからエクストラ・ハンドをオープンしてください。
プレイはディーラーの左隣のプレーヤーから時計回りに手番を回します。
手番にできる事は2つ
■手札の1枚を場札の1枚と交換
■パス
手札の交換の結果以下の役ができていれば必ず公開し、その時点でディールを終了します。
全員が連続してパスした場合、場札を捨て札とし、山から3枚起こして場札とします。
★ファイア Aのスリーカード
★サーティーワン 同スートのAと10点カード2枚(絵札と10)
最初に配られたハンドが役であった場合でも即公開し、ディールを終わります。
プレーヤーは手番の終わりに「クローズ」の宣言をする事ができます。
クローズはディールを終了するという宣言であり、クローズ宣言者以外のプレーヤーは時計回りにそれぞれあと1回ずつ手番を消化してディールは終了します。
得点計算
3枚のハンドのうち、同じスートの得点を合計し、もっとも多いスートの点数を採用します。
但しスリーカードができた場合ランクに関わらず30.5点となります。
ファイアは32点(最高得点)
サーティーワンはそのまま31点です。
例)
Aさん



Bさん



Cさん



Dさん



Eさん



この場合まずAさんは3枚全てハートなので7+8+9で=24点ですが
Bさんはスートがバラバラで得点は11・11・10ですから最も高いスートを採用し11点となります。
CさんとDさんはスリーカードですから30.5点。
EさんもAと同様24点です。
もっとも点数が少なかった人がライフをひとつ失います。
この場合Bさんです。
仮にBさんがいなかった場合どうなるでしょうか。
スリーカード同士の強弱はランクの優劣に依って決めます。
A>K>Q>J>10>9>8>7
それ以外で同点の場合、ドイツ式のスート優劣に依って強弱を決めます。




上記の例でBさんがいなかったとすると得点順位は以下になります。
1位 Cさん 30.5点(J)
2位 Dさん 30.5点(10)
3位 Eさん 24点

4位 Aさん 24点

従ってAさんがライフ1つ失うことになります。
もしスートも点数も同じプレーヤーが最下位だった場合2人ともがライフを1つ失います。
また、ファイアでディールが終了した場合、ファイア宣言者以外の全員がライフを1つ失います。
ライフが0になってもプレイできます。この状態を「シュビメン」と言うそうです。
「シュビメン」状態で負けるとゲームから脱落します。
ディーラーを時計回りに移してディールを繰り返し、最後の1人が勝者となります。
クニツィア・ポーカー【ボナンザ】の様に相手の顔色を伺いながらハンドメイクするゲームですが、【ジン・ラミー】の様に自分の都合の良いところで手仕舞いにできるのがミソです。
3人以上プレーヤーがいる場合には最下位にさえならなければ良いので、自分より下に何人かいると確信が持てれば、たとえ自分がトップでなくてもミドルポジションでクローズを仕掛ける事ができます。
逆に自分のハンドがクズだった場合、ひたすらに隠さなければなりません。
この駆け引きには心理戦も絡んでオモシロクなります。
私が好きなゲームにはシンプルで悩ましく、深みがあり且つ手軽なものが多いですが、このゲームもまさにその範疇にズバッと入って来ています。
ルール自体は簡単で誰にでもできますが、熟練者はそれなりの技を見せることができるでしょうし、かといって初心者が絶対に勝てないというわけでもなく、勝てるようになるまでにそれほど長い時間を要しません。
負けぬけ式というのはちょっと立てづらい要素ではありますが、かなり面白いゲームですので一度は試してみてほしいです^^
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むらた
おもしろそうですね。
前にゲームファームでルールを読んだ時は、あまりおもしろそうに思わなかったのですが^^;
改めて読み返して気づいたのですが、ほぼ最初の場札と手札のみのカードで交換を繰り返すのですね。
これはクニッツアーの「ゼロ」に似てますね。というか「ゼロ」の元ゲームですね。きっと。
ノート・ラさんが「クニツィアジレンマの源流か」と指摘されてたので気づきました。
前にゲームファームでルールを読んだ時は、あまりおもしろそうに思わなかったのですが^^;
改めて読み返して気づいたのですが、ほぼ最初の場札と手札のみのカードで交換を繰り返すのですね。
これはクニッツアーの「ゼロ」に似てますね。というか「ゼロ」の元ゲームですね。きっと。
ノート・ラさんが「クニツィアジレンマの源流か」と指摘されてたので気づきました。
2009/02/03 Tue 13:01 URL [ Edit ]
ノート・ラ
むらたさん>
スマートにご指摘頂き感謝です。
「全員パスしたら場札はクリアして山札から3枚オープンする。」というルールを書き忘れました。
この1文がないとこのゲームはほぼクソゲーですね。訂正いたしましたのでご確認ください(^^;
他にも何かお気づきの点がありましたらご連絡お願いします。
さて「ゼロ」というゲームは私は知らないのですが、さすがにむらたさんはゲームにお詳しいですね。
カードストックマーケットの商用品にも驚かされましたが・・・
シュビメンがクニツィアっぽいのは実際に遊んでみると多くの人が気づくのではないかな、と思いますよ。
自分の手を伸ばすか相手の進行を止めるか実に悩ましいです。
考える猫さん>
オモシロイですよ^^
例えば初手で誰かがスペードのKを捨てて、スペードの7を拾ったとしますよね。
そうするとですね、そのプレーヤーはおそらくもう1枚7を持っているとわかります。
同じスートなら7よりKの方が点数もランクも高く、スペードを集めているのならわざわざ取り替える必要はないからです。
つまりこのカードチェンジはスリーカード狙いという事であり、7のスリーカードを狙ったという事はまず間違いなくもう1枚7を持っている事でしょう。
もう2枚7を持っているのならクローズしているはずですから、リーチ状態と考えるのが自然です。
この後、自分はスリーカードの30.5点を超える手、つまりサーティーワンかファイアを作る場合を除き、7を捨てて何かを拾う事は難しくなります。
しかし、このゲームはディールで最下位にさえならなければ良いのですから、自分より手が遅れていそう、点数が低そうだとアタリが付けられるプレーヤーが他にいればわざと7を捨ててクローズ「してもらう」作戦も有効です。
シンプルですが結構奥深く、シビレますよ^^
スマートにご指摘頂き感謝です。
「全員パスしたら場札はクリアして山札から3枚オープンする。」というルールを書き忘れました。
この1文がないとこのゲームはほぼクソゲーですね。訂正いたしましたのでご確認ください(^^;
他にも何かお気づきの点がありましたらご連絡お願いします。
さて「ゼロ」というゲームは私は知らないのですが、さすがにむらたさんはゲームにお詳しいですね。
カードストックマーケットの商用品にも驚かされましたが・・・
シュビメンがクニツィアっぽいのは実際に遊んでみると多くの人が気づくのではないかな、と思いますよ。
自分の手を伸ばすか相手の進行を止めるか実に悩ましいです。
考える猫さん>
オモシロイですよ^^
例えば初手で誰かがスペードのKを捨てて、スペードの7を拾ったとしますよね。
そうするとですね、そのプレーヤーはおそらくもう1枚7を持っているとわかります。
同じスートなら7よりKの方が点数もランクも高く、スペードを集めているのならわざわざ取り替える必要はないからです。
つまりこのカードチェンジはスリーカード狙いという事であり、7のスリーカードを狙ったという事はまず間違いなくもう1枚7を持っている事でしょう。
もう2枚7を持っているのならクローズしているはずですから、リーチ状態と考えるのが自然です。
この後、自分はスリーカードの30.5点を超える手、つまりサーティーワンかファイアを作る場合を除き、7を捨てて何かを拾う事は難しくなります。
しかし、このゲームはディールで最下位にさえならなければ良いのですから、自分より手が遅れていそう、点数が低そうだとアタリが付けられるプレーヤーが他にいればわざと7を捨ててクローズ「してもらう」作戦も有効です。
シンプルですが結構奥深く、シビレますよ^^
2009/02/03 Tue 21:39 URL [ Edit ]
考える猫
大人数でやると面白さが増すようなゲームだと思いました。
>同じスートなら7よりKの方が点数もランクも高く、スペードを集めているのならわざわざ取り替える必要はないからです。
つまりこのカードチェンジはスリーカード狙いという事であり、7のスリーカードを狙ったという事はまず間違いなくもう1枚7を持っている事でしょう。
もう2枚7を持っているのならクローズしているはずですから、リーチ状態と考えるのが自然です。
この後、自分はスリーカードの30.5点を超える手、つまりサーティーワンかファイアを作る場合を除き、7を捨てて何かを拾う事は難しくなります。
そうだったのか!!!!
>シンプルですが結構奥深く、シビレますよ
確かに。またヤリタイです~。
>同じスートなら7よりKの方が点数もランクも高く、スペードを集めているのならわざわざ取り替える必要はないからです。
つまりこのカードチェンジはスリーカード狙いという事であり、7のスリーカードを狙ったという事はまず間違いなくもう1枚7を持っている事でしょう。
もう2枚7を持っているのならクローズしているはずですから、リーチ状態と考えるのが自然です。
この後、自分はスリーカードの30.5点を超える手、つまりサーティーワンかファイアを作る場合を除き、7を捨てて何かを拾う事は難しくなります。
そうだったのか!!!!
>シンプルですが結構奥深く、シビレますよ
確かに。またヤリタイです~。
2009/02/09 Mon 14:07 URL [ Edit ]
あんまり似てないかもしれません。すみません。
けっこう、残り人数によってやり方が変わるかもですね。
残り2人とか少なくなったら、場合によっては場札を流しに行くのもよいのかな。
Aの所在がわかってるとほっとしますね。ファイアー恐い(そんなにはないかな?)。
けっこう、残り人数によってやり方が変わるかもですね。
残り2人とか少なくなったら、場合によっては場札を流しに行くのもよいのかな。
Aの所在がわかってるとほっとしますね。ファイアー恐い(そんなにはないかな?)。
2009/02/09 Mon 20:55 URL [ Edit ]
ノート・ラ
考える猫さん>
最近、猫嬢のゲームの趣味がわかってきたような気がします。
結構幅広く重めから軽めまで遊ばれてますが、軽いゲームに限って言えば結構私と趣味が似ているのかも知れませんね~
シュビメンはまたやりましょう!
むらたさん>
人数によって変わるというのはまさにその通りです。
5~6人いれば誰か1人くらいはヒドイ手の人がいるだろうと早めに仕掛ける事もできますが、一騎打ち状態ですと結構悩みますね。
ファイアはかなり厄介です。
確かになかなか出るものではないと解っていながらもAは軽々しく捨てられません。
最近、猫嬢のゲームの趣味がわかってきたような気がします。
結構幅広く重めから軽めまで遊ばれてますが、軽いゲームに限って言えば結構私と趣味が似ているのかも知れませんね~
シュビメンはまたやりましょう!
むらたさん>
人数によって変わるというのはまさにその通りです。
5~6人いれば誰か1人くらいはヒドイ手の人がいるだろうと早めに仕掛ける事もできますが、一騎打ち状態ですと結構悩みますね。
ファイアはかなり厄介です。
確かになかなか出るものではないと解っていながらもAは軽々しく捨てられません。
2009/02/09 Mon 22:31 URL [ Edit ]
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